肩こりの症例

1.柏市にお住まいの女性 58歳 パート従業員の方の場合

初回来院時

問診

40代頃からの長年の首・肩こりで来院。その他に若干の腰痛あり。身内に肺疾患の方が多いため、呼吸器系のことが気になる。
首・肩は常に凝っており、すごく疲れると前頭部に頭痛。尚、特に大きな病気やケガの既往歴はない。

これまでも、整骨院やマッサージに通院するも改善せず。「整骨院とかよりも整体の方が良い」という話を聞き、旦那さんのすすめで来院。

検査

本来S字形をしている背骨が真っ直ぐになっており、身体も全体的に固く、各関節の可動域は小さい。特に腰と肩関節の可動域が小さかった。重心は右荷重。右股関節に強いクセあり。
首の付け根は大きく右に傾いており、首の骨も大きく回転して歪んでいた。
肩周辺の筋肉は、”線維化”といって筋線維が癒着して脱水したかのように変性しており、皮膚の色も血行の悪さから変色していた。

施術方針

骨盤とそれに影響を与える足首・膝・股関節も含めて下から立ち上げるように整えるとともに、頭方より身体の軸を通すことで、全身のバランス・筋肉のバランスを整え、関節が本来の機能を取り戻し筋肉が緊張しなくなる状態にしていく。

施術内容

大腰筋などのインナーマッスルのストレッチによって骨盤を整えるとともに、頭方から身体の軸方向に圧力を加えた。さらに、日常動作の中で大きなウェイトを占める座っている姿勢と寝た時の姿勢が崩れないよう、座り方と枕について生活指導をした。そして、自分で矯正できるよう、立腰体操を指導。

初回施術後

身体はとても軽くなり、腰や肩関節の可動域が改善。固まっていた首や肩の筋肉が弛む。

2回目来院時

来院時の状態及び検査

初回来院時よりも肩こりは軽減。初回施術に対する身体の反応を踏まえて検査した結果、歪みの傾向は残っているものの、首や肩の固さは軽減。可動域は初回施術後のものがある程度維持されていた。

施術方針

初回来院時の方針に加え、身体本来の機能を取り戻すことを目的として特殊器具を使用してより精緻に施術する。立腰体操のチェック。

施術内容

初回来院時の施術に加え、特殊器具を使用して、背骨・肋骨・筋肉にもアプローチするとともにより精緻に行う。筋肉にはさらに、前述の”線維化”したものが本来の状態に戻るようにアプローチ。

2回目施術後

初回施術後の状態よりもさらに筋肉が弛み、可動域も広がっていた。

3回目以降来院時

この頃になると、身体の反応の傾向、歪み方の傾向、生活習慣の傾向などが把握できるため、初回・2回目来院時の施術を基本として、身体の状態や生活の中での状況などを踏まえた施術やアドバス、立腰体操を加減して行う。立腰体操はかなりやっていただけた。また、常に緊張を感じているため、それを弛める方法もアドバイス。

現在

今では身体がとても軽くなり、凝りはほとんど感じない。
背骨自体は依然S字形は消失していてまだ真っ直ぐな状態と筋肉や皮膚の変性はまだ残るものの、あとはご自身で立腰体操などのケアを続けることでこれらは解消していけると判断し、”卒業”。

それでも、時々疲れを感じたり、身内の肺疾患が気になるので、予防のためのチェックをする目的で継続来院中。

施術後記

生きていれば、身体は日々刻刻と変化しています。それがご自分で修正・調整できる範囲になれば、あとはセルフケアをしていくだけです。

肩こりだけでなく、どんな病気もケガも、治療や施術はあくまでキッカケであり、実際に治すのはいかなる場合もご自身の身体です。それを自覚してセルフケアを行っていけば、ほとんどの症状は根本解決していきます。
この方は素直に実践され、当初の見立てよりも早い段階で卒業されました。その頑張りに敬服いたします。

宮本ケアセンターでは、患者さんがより安全確実に早期に改善し、さらに自立できるような施術・アドバイスを行います。そうすることで、二度と繰り返さない身体と知恵が身に付くからです。一時的に良くなればいいという発想や、単なる整体という範疇にとどまらず、脳や感情も含めた長期的全体的な視点で施術を行います。その結果、難治性の方も改善が多く見られ、柏市だけでなく、柏市以外の近隣や遠方からも来院されます。柏市の整体でこのような施術を行うのは当院だけです。
お身体のことでお悩みのある方は、ぜひ一度ご相談ください。