日常動作が歪みのほとんどの原因
身体の歪みのほとんどは、日常動作によるものです。
例えば、イスにドスンと座ったりすれば骨盤には交通事故と同じような衝撃が加わることもありますし、物に手を着いて立ったり座ったりすることで関節を引き抜いたりします。特に立ったり座ったりする場合には、股関節をきちんと使っていない方が多いようです。
正しい日常動作は歪みを矯正する!
普段何気なく行っている日常動作をきちんとすれば、歪みを防ぐとともに、実は矯正にもなります。
当院に来院される方の中には、ぎっくり腰や腰痛によって腰が曲がったままの状態で来院される方も多くいます。
その方たちは、座っているのがやっとで、仰向けやうつ伏せなどは出来ません。
当院では、基本的に来院された方にとって一番楽な姿勢から施術に入りますが、多少動ける場合にはまず正しい日常動作を教えて、それを繰り返し行っていきます。
すると、それまで曲がっていた腰はスッキリと伸び、動いたり仰向けやうつ伏せになったり出来たりします。
基本は3つ
日常動作では、基本的に3つのことに注意していただければ良いと思います。
1.静かに丁寧に
座るときや階段を降りるときの衝撃は、尻もちをついた時と同じだけの力があります。それが身体に悪い影響を及ぼします。ですから、ゆっくり丁寧に動作をすることが重要になります。
当院では、男性には「品をよくしましょう」と、女性には「おしとやかにしましょう」と指導しています(笑)
2.股関節をきちんと使う
ほとんどの方、特に腰痛に悩まれている方は、ほとんど股関節は使っていません。物を拾うときには腰を丸めます。座るときにも、腰を丸めた上で、ドスンと座るか何かにつかまりながら座ることが多いようです。それらが腰痛をはじめ様々な症状を引き起こします。また立つときにも勢いで立ち上がる方が多く見受けられます。筋肉があればそれも出来ますが、筋肉が衰えてくると、それもままならなくなります。
ですから、立つ時座るときには、きちんと股関節を曲げて、股関節を下ろす・引き上げるという意識で行うと良いでしょう。
3.身体を近づけてから手を出す
身体を止めたままで物を取ろうとすると、全身に大きく負担がかかります。いわゆる「小手先」の動作になります。
ぎっくり腰になる方のほとんどは、このような動作と時に発症します。
ですから、まず胸を近づけてから手を出す習慣を身に付けましょう。
ぎっくり腰になったとしても、少なくともトイレには行きますし、自宅や仕事場ではある程度の動作をしなければなりません。その中で上記のことを繰り返すことで、その痛みの程度などが違うことに気づかれると思います。
腰痛やぎっくり腰で辛い思いをする前に、一度日常動作を見直すことをおすすめします。