なぜぎっくり腰になるのか?
「もう絶対あの痛みは繰り返したくないのに、忘れたころにぎっくり腰になってしまう…」「何が原因でぎっくり腰になってしまうんだろう?」
突然激しい痛みが襲ってくるぎっくり腰にたいして、そのように考えている人は少なくありません。
ぎっくり腰は突然腰に激痛が走るもの。
しかしそうなる以前から骨盤や骨格が歪んでぎっくり腰が起こる、腰痛になる要因を抱えており、腰周辺の筋肉は緊張しています。
その結果、筋肉が脱水していわば“ビーフジャーキー”のようになって伸縮性を失っています。
それがある動きがキッカケとなって筋繊維が一部断裂ないし肉離れを起こしたものがぎっくり腰です。
大抵は手を前に伸ばした時に起こります。それは、腰を残して手だけ出した結果、腰の筋肉が限界を超えて過剰に牽引されるからです。
筋線維は断裂ないし肉離れを起こすと、モップ上に広がるため、筋線維からきちんと改善させないと元には戻りません。
筋線維からきちんと改善しなかった場合、体内では出血が起こっていますから、その血液の粘り気で着いているだけですので、ちょっとした拍子でそれが離れます。
これが、ぎっくり腰が繰り返される理由です。
ですから、普段から腰痛が起こらないようにすることが、一番の予防になります。
ぎっくり腰の予防法
ぎっくり腰を起こさないようにするための一番の予防は、上述のように、まず腰痛にならないようにすることです。詳しくは腰痛の予防法を参照してください。
そして腰痛やぎっくり腰に限らずどのような症状にも共通しているのは、疲れを溜めないように血行を良くすること。
また脳に“快”を感じさせる時間を持つことが大切です。その第一が「ご自身の身体をいたわること」です。
ここでは既に腰痛がある方や過去に腰痛やぎっくり腰を起こしたことがある方、もしくはどちらもないがぎっくり腰が心配な方が、ぎっくり腰対策として特に注意する点だけまとめておきます。
立つときや座るときは丁寧に
立つ時座る時は、いちいちひざと胸が付くように股関節を曲げてお辞儀してから、立つ座るを行うと良いでしょう。
正しい立ち方座り方が股関節をよく使うことになり腰痛を予防しますし、骨格の矯正・腰痛治療になります。
また立つ時座る時は、なるべく自分の太ももに手を置いて、ゆっくり丁寧に行いましょう。
何かにつかまったり、ドスンと座ったりすることで、その衝撃によってぎっくり腰を引き起こす可能性が高くなります。
起き上がるときも丁寧に
寝た状態から起きる時には、一旦うつ伏せになり、そこから四つ這い姿勢になってから立ち上がると良いでしょう。
起きている時には、背骨は本が重なるようになっているため、比較的に安定しています。
寝ている時には背骨は重なっていませんので、実は寝ている時の骨格は比較的に不安定です。
その状態から捻じって起きるとぎっくり腰を引き起こしやすいためです。
手を伸ばさず身体を近づける
上述のように、大抵の場合、ぎっくり腰は手を前に出した時に起こります。それは、腰を残して手だけ出した結果、腰の筋肉が過剰に牽引されるからです。
これを防ぐには、身体、特に胸を近づけてから手を出すことです。
腰の痛みや違和感があるときはなでる
もし、腰に多少の痛みや違和感がある場合には、腰をよく擦ったりなでたりしましょう。最低5分は行いましょう。
これによって、腰の筋肉が弛むとともに結構が回復します。
ぎっくり腰を改善するためにやってはいけないこと
基本的に、骨格や筋肉を痛めるようなことはしないようにしましょう。
腰の筋肉を強くおすこと
腰の筋肉を指や道具でグリグリやることはやめましょう。
疲れて筋線維が切れやすくなっている状態の筋肉をより弱くしてしまいますし組織が損傷してしまいます。
意外と知られていませんが、マッサージをした翌日にぎっくり腰を引き起こすことがよくあります。
骨盤を止めたまま腰をねじること
骨盤を止めたままで腰は捻じらないようにしましょう。
背骨の腰の部分の関節の構造から、腰は捻じるようには出来ていません。
特に腰を捻じるストレッチはNGです。腰をバキバキ鳴らすのも同様です。
これによって腰に過剰に負担をかけてしまいますし、何より関節や椎間板が破壊されてしまいます。
外から熱を加えて身体を温めること
温めるのはNGです。
寒いから温まるとか、リラックスするという目的で入浴したり、服を着て温まるというのは良いのですが、カイロなどを使って外から熱を加えるような形で温めるのは避けた方が良いです。
身体も一つの「モノ」ですので、モノは温めると膨張します。神経細胞の構造とその機能から、温めると伝達が鈍ります。その結果、脳は危険な状態を察知するのが遅れ、ぎっくり腰による激痛が起こる前にそれを知らせることができなかったり遅れたりします。
しかも、身体の成分のほとんどは水とタンパク質です。タンパク質は44℃近傍で固まります。
いわば“温泉卵”状態です。体温が平均36℃前後ですから、少しの熱で固まってしまいます。
それが、変形や組織変性につながります。
昔ながらの「湯治」は、1~2分湯船に浸かって、それを自然乾燥させて温泉成分を身体になじませる、というのが本来の方法です。
湯治を行う場合には、これを念頭において行ってください。
ぎっくり腰になってしまったら…対処法
痛みが激しいので、まずは四つ這い姿勢をとってください。楽になってきます。
床に手を着けて行うのが辛い場合には、イスやテーブルなどに寄り掛かって、完全に四つ這いにならなくても少しでも四つ這い姿勢に近くなればOKです。
また、必ず炎症が起こっていますから、腰の真ん中の局所を1時間ほど、氷水でアイシングすると良いでしょう。
炎症を早く鎮めることが出来ます。氷水で行うアイシングにはまた、矯正効果もあります。
これによって落ち着いてきたら、出来る範囲で上記の予防法を行うと良いでしょう。
予防法は即治療にもなります。
急な動き、無理な動きは禁物
痛みがなくなっても、筋肉が完全に修復されたわけではありませんから、急な動作は避け、普段の身体の使い方には十分注意をしてください。
また、炎症は、痛みとは関係なく2週間は続いていますから、痛みがなくなっても十分注意をして、アイシングは続けると良いでしょう。
宮本ケアセンターには、ぎっくり腰になった方がたくさん来院され、改善しています。
施術は、人間の本質に沿って、揺らす・擦る・なでるを基本として、脳に“快”を与えながら骨格の歪みを整えるとともに全身を弛めていきます。
特にぎっくり腰など痛みや症状が強い場合には、患者さんの最も楽な姿勢で痛くない範囲で施術していきます。
また、立腰体操も出来る範囲で行うことによって正しい運動で骨格が整うとともに血行を良くしていきますので、改善が早くなります。
柏市の整体でこのような施術を行うのは当院だけです。ぜひ一度ご相談ください。