四十肩・五十肩について

なぜ四十肩、五十肩になるのか?

なぜ四十肩、五十肩になるのか?

四十肩・五十肩には様々な要因があります。
その中でも特に多いのが骨格の問題と身体の使い方から四十肩・五十肩になるケースです。
しかも、組み合わさっていることがほとんどです。

尚、いずれにしても、脳が身体を守るための防御反応の結果であり、そこには股関節が大きく関与しています。

1.骨格の問題から四十肩・五十肩になる場合

四十肩・五十肩は、肩関節のみに着目しがちです。
ですが、四十肩・五十肩は骨盤の歪みから肩甲骨や肩関節、腕が歪んでいる状態で無理して使ったことから起こります。

骨盤は「身体の土台」とも言われます。
骨盤に負担がかかり歪めば、その影響で様々な所に歪みが生じます。
骨盤の歪みが強くなると、股関節の歪みも強くなります。

股関節と反対側の肩甲骨や肩関節及び腕は筋肉の膜で繋がっていますので、股関節が歪むと肩甲骨や肩関節や腕が歪みます。
肩甲骨が浮上したり、沈んだり、腕が骨を軸に内側又は外側に回旋します。
それによって、直接接触しないはずの肩関節の軟骨が接触することにもなります。

この状態で腕を使うと、無理矢理回旋しないと使えなくなり、その結果、軟骨がすり減ったり肩に炎症が起こったりします。

また、肘が歪むと、肩周りの筋肉に過剰に負担をかけて、筋肉にカルシウムが溜まってしまう石灰化が起こります。
この肘の歪みも、股関節の歪みと筋肉の膜との繋がりから、その代償作用として起こります。

尚、四十肩・五十肩は左右順番に両側で起こることが多いですが、身体の構造上、後から起こる側では肩甲骨と腕の骨が癒着することが多く見られます。 

2.身体の使い方から四十肩・五十肩になる場合

腕を過剰に引っ張ったり、野球などで肩関節だけに頼りすぎて投げ続けたりすると、関節に引きちぎる力が加わって、歪んだ状態で使い続けたのと同じ状態になります。
 
また、腕の使い方と重心は大きく関係しています。
腕を肩の高さまで上げる時には反対側(前に上げるなら後ろ、横に上げるなら上げた腕と反対側)に体重が移動し、そこから上に上げると今度は上げた方向(前に上げるなら前、横に上げたなら上げた側)に重心が移動します。
 
この関係が崩れると、肩関節に過剰に負担がかります。

四十肩・五十肩の予防法

上述のように、股関節が大きく関与していますので、その予防法としては、股関節が歪まないようにすることが重要になります。
しかも股関節は、骨盤・膝・足首との連動もありますので、これらの歪みも関係してきます。

特に疲れから身体を守るためにこれらは歪みますから、それと並行して、疲れを溜めないように血行を良くすることと、脳に“快”を感じさせる時間を持つことが大切です。
その第一が「ご自身の身体をいたわること」です。

股関節をよく使うこと

日常動作で股関節をよく使いましょう。

特に立つ時座る時には、いちいちひざと胸が付くように股関節を曲げてお辞儀してから、立つ座るを行うと良いでしょう。
尚、座る時にはドスンとならないようにしましょう。
その衝撃が股関節を通じて逃がされますから、股関節に大きく影響して歪みやすくなりますので注意しましょう。

屈伸運動をすること

屈伸運動をよく行いましょう。
その場合には、足を肩幅にして平行に立ち、股関節を上げ下げするイメージで行うと、膝に負担がかかりにくくなります。

四つん這いの姿勢になること

一日数分、四つ這い姿勢になりましょう。
人間も元々は四足動物です。
しかも、自重により骨盤も股関節も肩関節も矯正されます。

寝るときには布団と身体を密着させること

寝るときには、ご自身の身体に対して「よ~し、よ~し」とムツゴウロウさん風に言いながら布団に入りましょう。

このようにすると、寝た時に身体が布団に密着して、肩が浮いてきません。
ほとんどの人は、寝る時に力が入って肩が浮いています。
その結果、寝ている時に無意識に横寝姿勢になることが多く、それによって股関節も肩関節も歪みますので、これを防ぎます。

また、やっていると笑ってしまいますので、寝付きにも良いでしょう。

身体全体を優しくなでること

身体全体を優しく沢山さすったり、なでたりしましょう。
脳が安心しますので、筋肉が弛み血行が回復します。

「肩関節は痛くはないけど気になる、違和感がある」という場合には、肩関節や鎖骨、肩甲骨に対して重点的に行いましょう。
この時に、「ゆるむように、ゆるむように」と言いながらやるとより効果的です。

肩を動かしたあとにはアイシングをすること

肩を使った後は、アイシングをすると良いでしょう。
肩関節が矯正されるとともに、血行が回復され、さらに休ませることができます。
野球などによって酷使した場合には、引き抜かれて炎症を起こしていますので、それを抑えることにもなります。

体幹や背中を使うこと

身体の使い方としては、体幹、特に背中を使うことを意識すると良いでしょう。
これによって自然に体幹や背中など肩関節以外の関節を効率よく使うことになりますので、肩関節への過剰な負担が軽減されます。

四十肩、五十肩改善のためにやってはいけないこと

四十肩、五十肩改善のためにやってはいけないこと

無理に肩を動かすこと

歪んでいる状態や疲れている状態で無理に肩を動かさないようにしましょう。
その状態で動かすと、本来の動きが出来ないため肩に過剰に負担がかかって、四十肩・五十肩のリスクが高まります。
また、それによって炎症が起こったり、軟骨がすり減ったりします。

痛みはなくとも、途中で止まってしまって真上まで挙がらない状態である場合には、それを挙げるようなリハビリはやめましょう。
その状態は脳が安全領域で止めている状態です。
それを無理に挙げると肩に負担がかかって余計緊張しますし、脳が拒絶反応を起こして、余計動かなくなります。

外から熱を加えて身体を温めること

温めるのはNGです。
寒いから温まるとか、リラックスするという目的で入浴したり、服を着て温まるというのは良いのですが、カイロなどを使って外から熱を加えるような形で温めるのは避けた方が良いです。

身体の成分のほとんどは水とタンパク質です。
タンパク質は44℃近傍で固まります。
いわば“温泉卵”状態です。
体温が平均36℃前後ですから、少しの熱で固まってしまいます。
それが、変形や組織変性につながります。

尚、運動選手などが冷えないように服を着たりサポーターなどで保温する程度なら結構です。

昔ながらの「湯治」は、1~2分湯船に浸かって、それを自然乾燥させて温泉成分を身体になじませる、というのが本来の方法です。
「ここのお湯はいいから」と言って長く浸かった方が、様々な変形や組織変性を引き起こしています。

四十肩、五十肩になってしまったら…対処法

肩が挙がらないからといって無理に挙げたり動かしたりするのは禁物です。
上述のように、脳が止めていますし、安全領域を超えようとすれば、防御反応として四十肩・五十肩にとどまらず他に問題が出てくる可能性もあります。
また、肩をかばうような動きが身に付いてしまい、その代償として後々他に問題が出てしまう可能性があります。

まずは痛い所を中心に、肩関節周りをさすったりなでたりするのが有効です。
また、股関節が大きく関与していますから、股関節にフォーカスして、上述の予防法にある方法を行うと良いでしょう。
これらは、四十肩・五十肩になってしまった時の対処法にもなっています。
尚、痛みがありますので、無理せず出来る範囲で行うと良いでしょう。

また、必ず炎症が起こっていますのでアイシングをしましょう。
癒着している場合にも、骨の代謝を早めますので、アイシングをすると改善が早くなります。

 

四十肩、五十肩になってしまったら…対処法

 
宮本ケアセンターには、様々な原因で四十肩・五十肩になった方、手術を受けたけど身体が思わしくない方、他では改善しなかった方などがたくさん来院され、改善しています。
施術は、人間の本質に沿って、揺らす・擦る・なでるを基本として、脳に“快”を与えながら骨格の歪みを整えるとともに全身を弛めていきます。

また、立腰体操によって正しい運動で骨格が整うとともに血行を良くしていきます。
さらに、正しい腕の使い方そのトレーニング法も指導しています。
特に、腕の動きと重心移動は大きく関係していますので、そのためのトレーニングも行います。

柏市の整体でこのような施術を行うのは当院だけです。
ぜひ一度ご相談ください。

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