手足のしびれについて

なぜ手足がしびれるのか?

手足のしびれは、脳疾患から起こるものを除いては、背骨の神経が出ている所からしびれている箇所までの神経の通り道に原因があります。
何らかの原因で神経が締め付けられ圧迫された結果、その箇所が支点となって神経が牽引されている場合に起こります。
 
よく、「神経が圧迫されて」と説明されますが、実験でも神経の圧迫によって症状は出て来ません。
牽引された時に症状が出て来ます。神経は圧迫されても問題は出ません。牽引された時にシビレなどの神経症状が出てきます。

「神経は圧迫されることには強いが、引っ張られることには弱い」と覚えておくと良いでしょう。
椎間板ヘルニアなどで出てくる神経症状においてよく言われる「圧迫」とは、実は「圧迫牽引」なのです。
 
例えば、ゴムチューブに物を押し当てて曲げると、物が当たっている部分である内側は確かに圧迫されています。
しかし外側は物が支点となって牽引されていることになりますね。この状態が圧迫牽引の状態です。この外側の牽引が、神経症状を引き起こすのです。
 
神経の圧迫牽引はそのほとんどが筋肉の緊張から起こります。
そしてそれぞれの神経の通り道にある筋肉が緊張する要因として大きいもので言いますと、一つは骨格の問題から、もう一つは身体の使い方の問題、そしてもう一つには内臓の問題からです。
その中でも特に多いのが骨格の問題からと身体の使い方から手足がしびれるケースです。しかも、組み合わさっていることがほとんどです。

1.骨格の問題から手足がしびれる場合

骨盤は人体にとってとても大事な部位です。建物で言う土台の役割を骨盤は果たしています。
この土台である骨盤に体の負担がかかり歪むと、色々な箇所に影響が出ます。
歪みでバランスを崩して不安定になっていると、それを安定させるために筋肉が緊張します。

また、その状態で動かすと無理な力がかかっていろいろな筋肉が緊張します。
それが各神経の通り道で起こると、その先でしびれが出て来ます。

2.身体の使い方から手足がしびれる場合

使い過ぎや無理な使い方をすると、骨格に関係なく筋肉は緊張します。また、力んで動かしていても同様です。
その筋肉の緊張が各神経の通り道で起こると、その先でしびれが出て来ます。

手足のしびれを予防する方法

手足のしびれの予防法としては、とにかく筋肉を緊張させないか、緊張したとしてもそれを頻繁に弛めることが大切です。
もちろん、骨盤や骨格の歪みからも筋肉は緊張しますので、これらが歪まないようにすることも大切です。

そのためには、疲れを溜めないように血行を良くすることと、脳に“快”を感じさせる時間を持つことが大切です。
その第一が「ご自身の身体をいたわること」です。

日常の動作を正しく行う

日常の動作を正しく丁寧に行いましょう。

特に立ち・座りは重要です。
立ち・座りの正しいやりかたとしては、いちいちひざと胸が付くように股関節を曲げてお辞儀してから、立つ座るを行うと良いでしょう。
骨盤の歪みには股関節が大きく関与していますから、これによって股関節を使うことになって、自然に今までよりも良い姿勢になります。

四つん這いの姿勢になる

一日数分、四つ這い姿勢になりましょう。
人間も元々は四足動物です。四足動物は本能的に正しい動きをしているため、筋肉は緊張しません。
その本来の姿に戻る方法の一つが四つ這い姿勢です。
しかも、四つ這い姿勢は、自重により骨盤や背骨が矯正されますので、筋肉が緊張しにくくなります。

寝るときには布団を身体に密着させる

寝るときには、ご自身の身体に対して「よ~し、よ~し」とムツゴウロウさん風に言いながら布団に入りましょう。
これによって脳が安心するため、筋肉は弛み、血行も回復します。

しかも、やっていると笑ってしまいますので、寝付きにも良いでしょう。

身体全体をやさしく撫でる

身体全体を優しく沢山さすったり、なでたりしましょう。
腰痛など痛みがなくても、筋肉が張っている場合には、しびれが出やすいので、張っている箇所・緊張している箇所に重点的に行いましょう。

人間も含めた脊椎動物にはある種の摩擦が必要で、さすったりなでたりすることがこれに該当しますので、これを行うことで筋肉が弛みます。
この時に、「ゆるむように、ゆるむように」と言いながらやるとより効果的です。

起き上がり方に気をつける

寝た状態から起きる時には、一旦うつ伏せになり、そこから四つ這い姿勢になってから立ち上がると良いでしょう。
仰向けに寝ている状態から腹筋のみで起きられるなら良いのですが、鍛えている人でないとそうそう出来るものではありません。
たいていの人は身体を捻じりながら起きています。このような無理な動きをすると、筋肉は緊張してしまいます。

しびれが気になる箇所は冷やす

気になる箇所を一時間ほどアイシングすると良いでしょう。負担のかかっている箇所を休ませることができます。
また、血行を回復することが出来ます。そこが歪んでいるなら、それを矯正する効果もあります。

手足のしびれを改善するためにやってはいけないこと

指や道具で気になる箇所を強く押すこと

緊張しているからといって、指や道具で筋肉をグリグリやるのはやめましょう。
筋肉や組織が損傷してしまい、かえって緊張したり変性したり固まったりしてしまいます。

骨盤を止めたまま腰をねじること

骨盤を止めたままで腰を捻じるのはやめましょう。
背骨の腰の部分の関節の構造から、腰は捻じるようには出来ていません。
これを無理矢理捻じると、筋肉が緊張するのはもちろんのこと、筋肉が緊張する以前に、その応力によって神経が牽引されるため、しびれが出るリスクが高まります。
特に腰を捻じるストレッチはNGです。

首や腰をバキバキ鳴らすこと

首や腰をバキバキ鳴らすことはやめましょう。関節や椎間板が破壊されます。
それによって神経のルートが変わったりするなど、しびれのリスクが高まります。
また、特に首の骨には脳へと血液を送る動脈が通っています。バキバキ鳴らすことでこの血管が切れて死に至るリスクが高まります。

外から熱を加えて身体を温めること

温めるのはNGです。
寒いから温まるとか、リラックスするという目的で入浴したり、服を着て温まるというのは良いのですが、カイロなどを使って外から熱を加えるような形で温めるのは避けた方が良いです。

 
身体の成分のほとんどは水とタンパク質です。タンパク質は44℃近傍で固まります。
いわば“温泉卵”状態です。体温が平均36℃前後ですから、少しの熱で固まってしまいます。
それが、変形や組織変性につながります。
神経の通り道で筋肉が変性していたり、坐骨神経自体に変性があると、骨格が歪んでいなくても、筋肉が緊張していなくても、坐骨神経痛が出る場合があります。
 
昔ながらの「湯治」は、1~2分湯船に浸かって、それを自然乾燥させて温泉成分を身体になじませる、というのが本来の方法です。
「ここのお湯はいいから」と言って長く浸かった方が、様々な変形や組織変性を引き起こしており、しびれだけでは治まらなくなるリスクが高まります。

手足がしびれてしまったら…対処法

手足がしびれてしまったら…対処法

 

手足がしびれた時の対処法はとにかく筋肉を弛めることです。
もちろん、骨盤や骨格の歪みからダイレクトにきているならその矯正も必要ですが、まずは筋肉を弛めることが最優先になります。

特に、しびれている箇所とそこから身体の中心に近い箇所・緊張している箇所を擦ったり撫でたりするのが有効です。
さらに、血行が悪くなって熱を持ちますから、アイシングも効果的です。
アイシングには矯正効果や血行促進効果、緊張している筋肉を休ませる効果もあります。
 
ほとんどが筋肉の緊張だとしても、何が原因で緊張しているのかがわからなければ根本的には改善できません。
 
宮本ケアセンターには、様々な原因で手足がしびれている方、他では改善しなかった方などがたくさん来院され、改善しています。
詳細な問診票と問診、検査によって原因を明らかにして根本から改善するため、再発する方もいません。
施術は、人間の本質に沿って、揺らす・擦る・なでるを基本として、脳に“快”を与えながら骨格の歪みを整えるとともに全身を弛めていきます。
また、立腰体操によって正しい運動で骨格が整うとともに血行を良くしていきます。

柏市の整体でこのような施術を行うのは当院だけです。ぜひ一度ご相談ください。

簡単ネット予約